Suruga Kindergarten

Site:
Program:
Site Area:
Building Area:
Floor Area:
Completed:
Architects:
Co.Architects:
Structural Eng.:
Constructor:
Photo:

Shizuoka
Kindergarten
2857.16㎡
506.30㎡
1139.23㎡
Feb. 2005
Chika Kijima
Taku Sakaushi
佐藤淳構造研究所
株式会社石井組
上田宏建築写真研究所

Award
『現代日本の建築家 優秀建築選2007』JIA
公共の色彩賞十選 2005年8月

Publication
『新建築』2005年11月号 Works
『preschool and kindergarten architecture』LINKS/SPAIN
『bob』2008年2月(42号)/KOREA
『季刊 文教施設』2013年新春号

Description

3棟の園舎と2段に連なる園庭で3学年およそ350人の園児を預かる幼稚園の中央の棟のみ建て替えたプロジェクト。

保育室の南側に配置した緩いカーブ形状で上履きでも土足でも行き来のできる渡り廊下によって両サイドの既存棟を繋ぎました。

園庭に面して雨よけになりつつ透明感をもつスクリーンには、1枚の長さが6mあり自立性が高く互いに嵌合するディテールをもつ(当時日本では製造されていなかった為)スイス製の40㎜厚の中空ポリカーボネート板を採用することでフラットで連続性の高くかつ柔らかい印象を実現させています。

渡り廊下は手洗い兼下足棚が上下足のゾーンを仕切りつつつなぎ、吹き抜け上部の落下防止手すりにはフラワーポットを組み込み、高さを確保しつつ季節を感じ取る装置としています。

カラフルな鉄の柱で支えられたスクリーンにランダムに開けられた開口からは光や風、切り取られた景色が飛び込み、大きな遊具のようでもあり、天候に関係なく園児の格好の遊び場となりました。

保育室の棚や下足棚はどれも必ず一つ色違いの面を持つけれどその場所はバラバラという、お揃いだけど一律ではない仕掛けを散りばめています。

様々な色は視認性の高さや遊具や学習教材とも馴染みやすさだけでなく、くすんだ色や濃い色も取り混ぜ、色々な年齢の人が見ても楽しく美しいと感じられる色を、そして見る方向によって印象が変わることで動きを知覚するような効果も期待し、立体的に織り上げる意識で配しました。

©2021 Chika Kijima