一般的な講義室から多目的ラウンジへの改修。

授業の合間に休憩・軽食をとるだけでなく、教員が授業の準備をしたり学生と共にグループmtgなどのアクティブラーニングを行うほか、講演会など様々なシーンや人数での利用への対応が求められました。

異なる使い方をする人たちが互いに大きな離隔距離をとれなくとも見立てとしてのやわらかい結界を見出すことで共に同じ場で過ごしやすいよう、カーペットその他の素材の使い分けに加え、照明やコンセントを装備した細い弱電ポールをあえて新たに4本立てることを提案しました。少人数での利用の際はポールが居場所の拠り所となり、大人数での講演会などで白板スクリーンを中心に集まっても死角を最小限にとどめるサイズとしています。

長方形断面のポールを井桁状に並べたり、矢羽根形のテーブルを用いることで、直交軸に拘束されない動きが生まれ教室よりもくだけたゆとりのある雰囲気となりました。

照明は様々なレイアウトに対応するためライティングダクトにスポットライトを中心に構成し、無線調光制御システムを導入することで、様々なシーン設定、将来対応が容易にできるようにしています。